こんにちは、三重県鈴鹿市のデザイン事務所Cono-design(コノデザイン)です。雨が続いた7月、洗濯物が乾かず困ったものでしたが、2歳の娘は傘と長ぐつに大はしゃぎでした。
さて、今回は初めてホームページを作る方に向けて記事を書かせていただきます。
ホームページをネット上に公開するためには「サーバー」と「ドメイン」というものが必要になります。
Wixやアメブロなどの無料サービスを使われる際はあまり意識することのない「サーバー」と「ドメイン」ですが
オリジナルのURL(○○.comや○○.jp)で自由にホームページを持ちたい!とした場合には、有料で用意しなければなりません。
※他サービスを契約する中で無料で付いてくる場合はありますが、基本的には有料です。
もちろん、当方を含めホームページの制作会社や事務所に依頼いただければ、それらの手続きもまるっとおまかせすることができます。
ただ、「サーバー」と「ドメイン」の所有権や更新料に関しては、後々トラブルになってしまうケースも多く、ホームページを作る前にある程度理解しておくことをおすすめします。
この記事では、そんな「サーバー」と「ドメイン」について、初任者の方にもわかりやすいよう例え話を交えながら解説してみたいと思います。
サーバーとは?
サーバーとは、簡単に例えると「土地」のようなものです。
ホームページを公開するためには、制作したデータをネット上に置いておくための領域が必要になります。
サーバーは、レンタルサーバー会社と契約して、その領域をレンタルするのが主流です。
自社内に物理的に機材を設置して用意することも可能ですが、個人や中小企業さまの場合は、故障・セキュリティの問題を考えるとレンタルサーバーの方がコストパフォーマンスが高いです。
その費用は、無料のものと有料のもの、有料の中でもかなり幅があります。
「それなら無料のものを」となりがちですが、無料のサーバーは意図しない広告のバナーが表示されてしまったり、容量や機能に制限があります。
どれくらいの大きさや設備の建物を建てるのかによって用意すべき土地が変わるように、ホームページのボリュームや機能によって求めるサーバーの種類も変わってきます。
容量、スピード、セキュリティの問題などバランスが良いものを選定することが大切です。
当方にご依頼いただく際は、ホームページの内容とご予算を合わせて、おすすめのサーバーをご提案させていただきます。
ドメインとは?
ドメインとは、広いネットの世界からホームページのある場所へアクセスするための「住所」のようなものです。
いわゆるURLの一番前の部分です。
メールアドレスと同じく、ドメインは重複しないよう世界にたった一つしか存在しません。
希望するドメインがすでに使われている場合は取得することができず、早いもの勝ちということになります。
サーバーと同様、ドメインには各サービス会社が提供している「無料ドメイン」と
ドメイン取得業者に料金支払って、オリジナルの文字列に設定できる「独自ドメイン」の2種類があります。
無料ドメイン
無料ドメインは、頭の文字列は自由に決めることができますが、そのサービス名がドメインの中に含まれています。
あくまでそのサービスの中での自分の住所というかたちになります。
メリットは、そのサービス内で交流ができたり、そして何より無料ということですが
デメリットはそのサービスの機能や力に依存してしまうという点です。
YahooやGoogleなどで検索された時にどれだけ上位に表示されるか(SEO)は、そのサービスの力が大きく影響し、一般的に独自ドメインよりも上位表示されにくいとされています。
ホームページの内容を充実させたり、更新頻度を上げることでアクセスを集め
YahooやGoogleなどからページが評価されるのですが
せっかくもらったその評価を契約しているサービスに吸収されてしまうようなイメージです。
無料ドメインは、例えるなら予め大きさの決まっている植木鉢で木を育てていくようなものです。
これからどんどん木を大きく育てていく予定の事業者さまにはおすすめできません。
独自ドメイン
独自ドメインは、サービス名の入っている無料ドメインとは違い、自らが自由に文字列を決められるので、ブランド力のアップにも一役買ってくれます。
お店の看板を持つような感覚で、独自ドメインというだけでビジネス上一定の信頼感を得ることができます。
当方のホームページ「condo-design.jp」も屋号と同じものを取得しています。
営業活動に使っている名刺やパンフレットにも記載し、シンプルなのでそのまま検索をしていただける可能性も高いです。
また、無料ドメインのようにどこかのサービスに依存していないので、サービスが終了してしまったからといってホームページが消えてしまうというリスクはありません。
例えるなら、地植えで木を育てていくようなもの。
ホームページを運用してYahooやGoogleなどから評価を得るほど肥やしとなり、木が大きく大きく育ってくれます。
開業当初は無料ドメインを使い、事業が軌道にのってから独自ドメインに以降するという方も多く見受けられますが、URLを記載した名刺なども刷り直すことになってしまうので、できれば最初から独自ドメインでスタートすることをおすすめしています。
当方にホームページをご依頼いただく際は、基本的に独自ドメインで進めさせていただきます。
費用は?
さて、気になる費用なのですが
サーバーも独自ドメインも買い切りではなくレンタルです。年会費または月額費として継続的に料金を支払っていく固定費になります。
サーバーは、無料のものから年間100,000円のものまでかなり幅があります。
※自社でサーバーを組まれている企業様は別として、レンタルサーバーの話に限ります
ちなみに当方ホームページで使っているレンタルサーバーは、年間15,000円程度です。
独自ドメインに関しては、後末に使われる「.jp」「.com」「.net」などの種類によって、また取得業者によっても変動し、安いもので年間1円から高いもので5,000円程度です。
当方ホームページにも使っている「.jp」は年間3,000円前後です。
「.jp」は「日本のホームページ」ということを意味するので、それだけでも安心感を与えられる人気のドメインです。
また、支払い方法がプリペイド式だったり業者特有の場合もあるので、単に安いからといって取得業者を選ばないよう気をつけたいところです。
当方ホームページと同程度の規模でホームページを作る場合は、サーバー代と独自ドメイン代を合わせてざっくり年間20,000円ほどみておくとよいかと思います。
ただし、これは自社(お客さまご自身)で取得手続きをされた場合の原価です。
当方を含め、制作業者におまかせする場合は、プラス代行手数料が発生します。
所有権は自社(お客さま)で
ここまでお読みいただいて
「サーバーと独自ドメインって結局なんだかややこしい…」
「代行手数料がかかっても、業者さんにおまかせしたい」
そう思われる方も多いのではないでしょうか。
ここで、気をつけたい大切なポイントをお話します。
サーバー契約・独自ドメイン取得を制作業者に代行していただく場合、制作業者のアカウント(名義)で契約されてしまうとホームページ自体の所有権が制作業者となり、後々トラブルになってしまうことがあります。
制作業者が急に廃業、連絡がとれなくなってしまうとホームページを更新することができなくなったり、制作業者を変えてリニューアルしたいとなった時にもスムーズに移行することができません。
最悪の場合、せっかく育てたホームページ(独自ドメイン)を一度消失してしまうことにもなりかねません。
制作業者に代行していただく際にも、自社(お客さま)の名義で契約されるよう依頼しましょう。そして、ホームページを編集、更新するためのアカウント名とパスワードは必ず控えて大切に保管するようにしましょう。
サーバー・独自ドメインの所有権は、責任を持って自社(お客さま)で管理されることをおすすめします。
当方に依頼いただく場合はもちろん、サーバー・独自ドメインの所有権は自社(お客さま)で持っていただく形をとっています。
代行費用もわかりやすいようサーバー代・独自ドメイン代とは分けて、別途「代行手数料」として計上させていただきます。
ホームページの保守管理って?
上記でご説明したように、ホームページを持つにはサーバー代、独自ドメイン代(プラス初期費用として代行手数料)が必要になります。
そして、単純にそれらを払い続けていればよいというわけではなく、サーバー会社からの案内メールを確認したり、定期的にメンテナンスをしていかなければなりません。
ホームページは育てていくもの、生き物なので、作って放置だけではアクセスが集まりません。
こちらも自社(お客さまご自身)で行っていく場合は費用がかかりませんが、制作業者におまかせする場合は、継続的に費用が発生します。
いわゆる保守管理費やメンテナンス費、更新サポート料と呼ばれるものです。
・データ消失を防ぐためのバックアップ作業
・ウイルス感染を防ぐためのシステムのアップデート作業
・アクセス解析レポートによる運用アドバイス
・お知らせページの更新作業
など
一言で「保守管理」と言ってもさまざまな作業が存在します。
それをどこまでおまかせするかによって、費用が前後します。
また制作業者によってもサポート範囲や費用に幅があるので、ホームページ制作を依頼される前に保守管理の取り扱いについて確認されることをおすすめします。
まとめ
サーバーは土地、ドメインは住所のようなもの。
そして、ホームページを作る当方は、建物を建てる工務店、建築士だとイメージしていただければわかりやすいのではないでしょうか。
どんなお客さまをお招きしたいか
そのお客さまにはどんな入り口がいいか、どんな部屋がいいか
一つひとつ丁寧にヒアリングさせていただいた上で、より効果的なホームページを制作させていただきます。
ぜひ、お気軽にお問い合わせくださいませ。
※※※
恐れ入りますが、2019年現在は出産・育児に伴いまして、ご新規さまの受付を停止させていただいております。ご迷惑をおかけしており申し訳ありません。
ご新規さまの受付は、2020年1月より再開させていただく予定です。
何卒よろしくお願いいたします。